鍼灸師のドイです。
鍼灸の中では「奇経八脈」という言葉があります。「奇経」の他には「正経」というメジャーに使う経絡というのがあります。
基本的にはどちらを使用してもいいのですが「正経」は慢性病にじっくり効いていく。「奇経」は臨時的に応急処置として効かせる。という役割の違いがあるようです。
その「奇経」のひとつである足の経脈は表側の左右、裏側の左右の計4通りの流れがあります。
こちらの絵で何が言いたいのかというと…(詳しくやると難しいですが)
踵の部分や足関節の部分から全身向けて効果的な治療ができるという事です。
逆にいえば足元が悪ければ全身に影響が出てくるということなんです。
実際、患者さんの足の関節などを見ていると、千差万別「みな総じてゴリゴリ」で回すと「ものすごい音」がしたりします。
決してそれらが健全な状態ではなく異常な状態であり体の不調の原因になりうると考えます。
異常に気付いた際には必ず患者さんにお話しするのが「家の基礎」のお話をします。大きな家でも小さな家でも大事なのは足元の基礎部分であること。それらがグラついていると家も人も危ういということ。
それらの異常が改善されると全身の不調、例えば腰痛や足のだるさや痺れ、または肩こりや頭痛に至るまで改善を図るための基礎をつくる事ができます。
ですので、私は「奇経」で日々の症状を素早く対処し、「正経」にて慢性病の根治をはかるという二枚看板で治療をします。