灸の熱刺激「熱い」から「気持ちいい」にかわるまで

鍼灸師のドイです。

 

お灸を初めて受ける患者さんがよく怖がる「原因」として、灸の熱が上昇してきて、「皮膚が痛痒くなってきて」→「熱い」と感じてくると、それが永遠に続いて大やけどになるのでは、という誇大な妄想に駆られてしまうためにお灸は「熱い」→「怖い」。という思いになってしまいます。

 

しかし、しかしですね。お灸は実はそれから先があります。


確かに「熱い」という部分があるのは確かなのですが、その熱さもずっと続くのではなく、ものの30秒程度でしかありません。

 

それを理解してぐっと堪えていると熱さのピークはじきに過ぎていき、その先にえも言われないリラックスした気持ちになるのです。実際痛みが緩和するのもあるのですが交感神経優位だった状態から副交感神経優位の状態になるため身体がトロリと緩んでリラックスします。そこまでが本当の灸の効果ではないかなぁと思います。

 


昔、親戚のおじさんが目をつぶりながらグッと熱さに耐えて、その後縁側で気持ちよさそうにしているのを見た経験がある方もおられるのではないでしょうか。