鍼と灸どっちが効くの?

 

鍼灸師のドイです。

 


今日もよく患者さんから聞かれる

「鍼と灸どっちがよく聞くの?」と言う質問についてお答えいたします。

 

私は通常、鍼(はり)を使う場合は硬いコリ(硬結)がある場合、灸を使う場合は体の冷えが強い場合によく使います。
ただ鍼と灸を両方使用した場合は鍼の効果と灸の効果が良い風に合わさりあって「マイルド」に効きますという話をします。これにはちゃんとした理由があります。例えばお灸を先にしておき、少し熱さを感じ始めてから鍼を刺入すると鍼の痛みはほとんど感じません。それは人の感覚(この場合は温覚と痛覚)の感じ方には優劣があるからです。

 

 

例えば一番敏感なのは触覚(触られる感覚)。次いで圧覚(圧される感覚)→温覚→痛覚→冷覚。この順で人の皮膚と言うのは感覚に差がでます。

 

ですので治療に当たっては①先ずは触れて②治療箇所を軽く圧して③お灸して熱し③鍼をする。この順番に丁寧に進めていくと受ける側の感覚としてはとても柔らかく「マイルド」な感じになるかと思います。なので「私、熱いの苦手」「私、痛いの苦手」ではなくそれぞれの特徴を生かしながら過度な刺激の無いように受けられるとベストではないかと思います。