聞きなれない鍼灸の言葉(脾)

鍼灸師ドイです


東洋医学の中では「肝(肝臓)」・「心(心臓・精神)」・「脾(脾臓ではない)」・「肺」・「腎(腎臓)」このように五つの臓器を取り上げて体の調子を伺ったりこれらをもとに治療計画を立てたりもします。
ではこの五つの「肝・心・脾・肺・腎」中で「脾(脾臓ではない)」この「脾」って何なのでしょう。
「脾」とは詳しくは「脾と胃」で。消化器全般の口から小腸に運ぶまでのことをいいます。また腹膜や血管・リンパ節などの器官やらその他もろもろのことだと、私は理解しています。

 

 

この「脾」が「食べ物を運ぶ力」のことを「後天の性の運化作用」といいます。これらが滞ると栄養が運ばれないので力が出なく、その状態が長く続くと身体は軟弱な状態になります。

また「脾」には血液を体外に漏れないようにする「統血作用」もあると言われます。そのため腹膜や血管・リンパ管なども「脾」が元気でないとうまく流れないと考えます。
とにかく、東洋医学には西洋医学とは少し違う視点での臓器のとらえ方があります。ですので鍼灸室でお話をする際に分かりやすく伝えたりしますが。それでも疑問に思うことがあればお尋ねください。